アラサーのための戦略的「人生相談」--不毛な会議ばかりで、時間が浪費されます
広瀬:あるんです。ないわけないじゃないですか。国連であれだけやっていれば。最もすり合わせが難しいところで、どういうノウハウがあるかというこを知っておくと、すごく参考になると思いますよ。
佐藤さんが最近まずいなと思った会議は、何についてのものですか。
佐藤:私は今、社内に向けて仕事をする部署に所属しているので、社内での合意形成をとるための会議です。
広瀬:わかりました。合意形成にポイントを絞りましょう。どうやったら合意形成できます? たとえばここにパレスチナがいて、ここにイスラエルがいる。
佐藤:いちばんギリギリの妥協点を探すことではないんですか。
広瀬:共通の利益を探すんですよ。
佐藤:普段から、「相手がいちばん何をしたいのか」を考えるようにはしてますが。
広瀬:「相手がいちばん何をしたいのか」はどうしたらわかるんでしょうか。
これはコンサルティングの基本なんだけど、マニュアル的に言うと、WHYを3回言う。この人がAということを言っている。この人がなぜAということを言っているかを考える。それを繰り返すと、次元がだんだん上がるんですよ。そうするとどんどん物事っていうのは、一般性が高くなって、最後には「人類のため」になっちゃう(笑)。
お互いに意見は違うけどお互いに人類のためでしょ、というところに達したら、今度はそこから下りていく。