アラサーのための戦略的「人生相談」--不毛な会議ばかりで、時間が浪費されます

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「広瀬さんのおかげで、変わりましたよ。会議で、”成果の定義”という言葉が普通に出るようになりました。こんなこと、5年前では考えられない。そんなこと言った瞬間に、『おまえ、なんかしばらく見ないうちに頭でっかちになったな』って言われていました」と。

「なに理屈を言ってるんだ」っていう話から、「いや、やっぱり理屈って必要だよね」というふうに、相手に対して受容体を作らなきゃいけないんですよ。

一読をお勧めするのは、池谷裕二著の『単純な脳、複雑な「私」』です。著者は、高校生向けに、脳生理学の話をしているそうですが、この本を読めば、「人がどういうふうに情報から刺激を受けるか」「人の考えを変えるにはどうすればいいか」が、ものすごくよくわかる。言葉がどれぐらい人を変えていくかを実証してるんですよ。

自分の経験も含めて、いちばん重要なのは、「他人の意見を自分の意見だと思わせる」こと。誘導してあげる。「部長こうしなさい」ではなくて、「部長これってどうですかね」と聞いて、部長に「そういうことだ。おまえ、よくわかってるな」と言わせる(笑)。いつの間にか、自分の意見が、部長の意見になってるわけです。

佐藤:それは私も毎日必死にやっている気がします。10回やって1回成功するぐらいでしょうか。

■できない人間ほど、会議が好き

広瀬:次のステップに進みましょう。成果の定義が終わったら、次はアジェンダ設定ですよね。

今日3時から皆さん集まってくださいね、っていうときに、先にまずミーティングアジェンダを必ず作っておく。「今日はこの分野について話し、審議事項はこれで、決定しないといけない事項はこれ」と決めておく。この作業を人に押し付けないで、「僕、頭悪いんで、先にアジェンダを皆さんに回しておきます」と言って、会議前日までにアジェンダを配っておく。

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