50歳から未経験分野へ転身し出版までできた訳 「非認知能力」がかなえる、大人のライフシフト

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ギャラリー経営でキャリアを築いたボーク重子氏は、なぜ50歳を節目に、まったく新しい「コーチング」の世界に飛び込んだのでしょうか(【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)
全米・日本各地で「子育て・キャリア構築」また「ワーク・ライフ・バランス」について、コーチングと講演会を開催し、「全米最優秀女子高生」を育てた母としても著名なボーク重子氏。
現代アートのギャラリーを経営し、各国の要人を顧客に持つほどのキャリアを築いたボーク氏は、なぜ50歳を節目としてまったく新しい「コーチング」の世界に飛び込んだのか。
14万部突破のベストセラー『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』のキーワードに触れながら、人生を楽しく生きる秘訣を語った。

大人の非認知能力を育む本

私は、「認知能力」と「非認知能力」が、これからの時代の生きる力になると考えています。

『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

これまでの時代に重要だったのは、必要な情報は何で、どこでそれを得るのかということでした。「何」が大事で、正解を探していい点数をとり、いい大学に入り、いい会社に就職できればよかった。

いわば「何」の答えを見つけて、同じような「成功」の生き方をしていたなら、「誰」でもよかったわけです。

しかし今、「何」の選択肢はたくさんあって、その中から選択し、自分らしい物語を作って生きていくことが大事になった。ロールモデルなき現代はいわば「何でもあり」の、誰もが等身大で実験台になれる人生の舞台があるという、すばらしい時代だと思います。「何」よりも、「誰」を重視して育む必要があるのです。

『ライフ・シフト2』を一言で表現するなら、「大人のための非認知能力を育む本」ですね。「非認知能力」とは、数値では測れない能力のことです。

テストの点数や偏差値など思考のベースになるものを「認知能力」と呼びますが、数値化できない「非認知能力」についても育む必要があります。「非認知能力」とは「生きる力」。生きるうえでの主体性や自己肯定感を育むものです。

「非認知能力」は、さらに「対自分」と「対他者・対社会」とに分けることができます。

「対自分」とは、自分が最も心地よいと感じられる生き方を探索し、作っていけるかどうかということです。本書では、「物語」「探索」として書かれています。

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