50歳から未経験分野へ転身し出版までできた訳 「非認知能力」がかなえる、大人のライフシフト

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周囲からは「そこまで成功しているのに、なぜ今さらライフコーチなんて?」と言われました。でも私は、もともと50歳になったらアートとは違った形で社会貢献をしたいと考えていたのです。それに、1から新しいことを始めることに、心からワクワクを感じました。

経済的安定を保ちながらのライフシフト

アートの世界では、名刺など不要でした。しかし、勉強して、ライフコーチとして来日し、名刺を差し出したとき、「あなた、誰?」と言われました。

それなりの経験を積んできた大人として、そんなことを言われたら、かっこ悪いと思ってすぐやめるという選択もあるでしょう。でも私にはそれはすごく新鮮なことで、「これだよこれ! ギャラリーを始めたときも最初はこうだった!」と思えたのです。

ライフシフトするには、経済的安定が必要だと思っています。生活の基盤が安定していることは、生きるうえで重要なことです。ですから、安定を保ちながら移行するには、どうすればいいかを考えました。

私の場合は、移行に5年間かけました。以前から、本を出版したくて、企画を持ち込むなどしていたのですが、「あなたの本を読む読者はいるかなあ……」などと言われ、うまくいきませんでした。

でも、ある方から「本の出版は難しいかもしれないけど、ブログだったら自由に書けるんだから、書いてみたら?」と助言をいただき、開設してみたところ、人生相談のような質問がたくさん寄せられるようになったのです。

もしかすると、コーチングで社会貢献できるかもしれないと考え、45歳からアートの仕事の時間を少し減らして、1日15分程度、コーチングの勉強を始めました。2年間は、勉強しながらブログで相談に応じ続けました。

それから、リアルのコーチングをボランティアで100時間以上行い、ワークショップを始めました。

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