申真衣さんが毎週夫とデートする戦略的理由 「ライフシフト」から考えるこれからの夫婦関係

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申真衣さんが考える「家族」と「働き方」とは(写真:倉本ゴリ〈Pygmy Company〉 提供:VERY)
シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略』がついに刊行され、発売後すぐに14万部のベストセラーとなった。
本書が示す、「パートナーと深く結びつき、安定した基盤を持つことの恩恵」という主張に共感し、夫と共にキャリアチェンジをしたと語るVERYモデルの申 真衣さんが、家族との関係づくりと日本人の働き方を語った。

1+1=2以上になるパートナーシップ

『ライフ・シフト2』は、夫と話していたことにぴったりとくる本でした。人との関係について書かれた第5章に、パートナーと深く結びつき、安定した基盤を持つことの恩恵として、「リスクをともなう行動に踏み出して、移行を遂げやすくなる」「2人が相互依存関係をはぐくむことによって、活用できる資源が大幅に増える」とあります。

『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

私は、3年半前に11年間勤めたゴールドマン・サックスを辞めて、今の会社をスタートしました。そして、夫は、最近転職を決め、新しい仕事の準備をしているところです。

夫とは、こうしてキャリアチェンジをできたのは、お互いがサポートし合えるからだねという話をしました。どちらか1人だけが家計の重みを背負っていたら、選択しなかったかもしれないね、と(笑)。

キャリアの成功のためには、適切にリスクをとる必要があります。1人で働き、1人で生きていくよりも、パートナーがいて、経済的なバックアップがあるほうが、リスクをとりやすくなります。その結果、成功の確率も高まるのではないでしょうか。

一般的に、共働きの夫婦は、両方が家事・育児をしなければならず、大変だと思われがちです。確かに、日本的な長時間労働を前提とすると、それぞれの仕事のパフォーマンスは下がると心配する人もいるかもしれませんが、2人で働けば「1+1で1.8ぐらいになる。でも1よりはいいよね」というイメージなのです。

でも実際には、2人でタイミングをずらすことで、2人ともがキャリアを移行したり、リスキリングの時間をとることもできます。

私自身、人生100年、キャリアはあと50年と考えると、今後いつかは仕事を変える機会が来るのかもしれません。大学に戻って、学び直したいことも出てくるかもしれませんし、学んだ先に、新しくやりたいことが見つかるかもしれません。留学できればとも考えています。

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