申真衣さんが毎週夫とデートする戦略的理由 「ライフシフト」から考えるこれからの夫婦関係
お金を稼ぐには、労働と投資という2つの手段がありますが、よほど遺産があるというような人でない限りは、投資のみにフォーカスするとリスクが増します。
資産運用が本当に得意な方もいらっしゃいますが、そういった方は、自分のお金だけを運用するより、ヘッジファンドなどで、人のお金も一緒に運用して収入を得るという労働をするほうが、往々にしてリターンがいいわけです。
ですから、ご自分が本当に運用が得意だと思うのならば、運用そのものを仕事にすることをおすすめします。そうでないならば、やはり、労働と投資の両輪でバランスをとるほうがいいでしょう。
働くことは、社会とつながることでもあります。「ストレスを感じるからイヤだ」という人の気持ちもわかりますが、ビールは喉が渇いているほうがおいしいと感じるように、やはり、幸せは「振れ幅」で感じるものだと思います。
心身が壊れるほどのストレスは避けるべきですが、振れ幅の下のほうをカットして、上のほうだけを得るということはできないでしょう。がんばって働いて、ほどよいストレスを受けることは、幸せな人生にとって必要なことだと私は考えています。
ロールモデルは自分で想定して作ろう
若い世代の方からは、「ロールモデルがいない」という声をよく聞きます。特に女性の場合、活躍している姿を見ることが少ないため、そう感じることも自然なことです。
ただ私は、自分が女性だからといって、必ずしも女性をロールモデルにしなければならないわけではないと思っています。もちろん、具体的なモデルがいたほうが、自分の未来を想像しやすいものです。でも、「いないからできない」というのでは、何も変わりません。
それなら、いろんな人のいいところを見つけて、少しずつ吸収し、自分で架空のロールモデルを作ってもいいのではないでしょうか。
ゴールドマン・サックスで働いていた頃、営業職には活躍している女性がたくさんいましたが、私は、ストラクチャリングという男性の多い職種で、身近にモデルとなる女性はいませんでした。でも、そのことを問題に感じたことはありません。
もちろん、女性の先輩に引き上げていただいた経験もありますし、学んだことはたくさんあります。でも、現在でも、女性経営者の先輩は多くはなく、「女性だからこうする」というよりは、男女かかわらず、いろんな方を見習って、自分なりにやっていくという感覚でいます。「ロールモデルがいないから、どうせダメだ」とは考えないでほしいですね。
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