50歳から未経験分野へ転身し出版までできた訳 「非認知能力」がかなえる、大人のライフシフト

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もちろん、50歳になってすぐにコーチング1本に移行できたわけではありません。52歳まではパラレルワークで、アートの仕事をギリギリまで減らしつつコーチングを続けた結果、ようやく食べられるまでになり、出版の仕事もいただきました。

昨年から非認知能力育児コーチの養成を始め、現在、私のもとには、80人以上のコーチ(コーチ課程も含む)がいます。

私の場合は、たまたまワクワクすることが仕事になりました。ただ、それだけが人生の物語ではないとも思います。

例えば、1人で読書さえしていればワクワクする、という人もいるでしょう。それ自体を仕事にするのは難しいかもしれません。

それなら、読書できるという環境を守れる仕事を探してみてはいかがでしょうか。仕事を、「自分の好きなことを可能にしてくれる手段」として位置づけてみるのです。必ずしも、稼がなくてもいいのです。ワクワクを、自分のライフデザインの中心にすることが大切。「小さなバージョン」でもいいので、育てていくことが重要です。

今は、たくさんの方の人生に関わり、関わったみなさんが私をよりよいコーチにしてくれていると実感しています。感謝の気持ちしかありません。

『ライフ・シフト2』には、コミュニティーの重要性が書かれています。人間は、1人では弱いものです。悩みを交換し合ってキャッチボールをやっていく、同じ目線で話せるコミュニティーがあるといいと思いますね。

「何のために」が強いコミュニティーを作る

人間をつなげて強いコミュニティーを作るものは、「何のために」というミッションです。弊社のコーチたちは、年齢、職業、地域、既婚、未婚もばらばらです。でも、「新しい女性の生き方、子どもの非認知能力を高めよう」というミッションのもとで集まっています。

各地に支部がありますが、それぞれの支部のコーチたちは、自発的に勉強会をやっています。これは、協働力です。和を乱さず、空気を読むというようなものではなく、交響楽団のような力ですね。バイオリン、ピアノ、シンバルなどいろんな個性の人がいて、そのなかで最大最良の結果を作っていく。

これからの時代に求められるものは、そういった協働力です。

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