50歳から未経験分野へ転身し出版までできた訳 「非認知能力」がかなえる、大人のライフシフト

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そのほかに、地域の人たちと一緒にワークショップをやったり、月に1度は、私と勉強会を開いたりもします。ディスカッションでは、いろんな意見を持ち寄ってくれますから、私自身の「非認知能力」も鍛えられています。

「非認知能力」は、環境ありきで育まれます。では、その環境を作るのは誰なのか。家庭なら、親です。子どもがやりたいことを持っていたとしても、親が「ダメ。あなたは医者になるの。勉強しなさい!」と押しつけていたのでは、子どもは変われません。

「非認知能力」は、環境が育む

会社もトップによって変わります。最近は、ダイバーシティー担当の部署の方からコーチングの依頼をいただくことが多いですね。多様化です。女性、外国人、年齢などいろいろな多様化がありますが、それぞれの強みをいかに使うかが、これからの成功のカギになっていくでしょう。

組織が存続するには、変わっていかなければなりません。そして、組織の環境は、トップダウンで変わります。

社員1人ひとりに変われと言うだけではダメでしょう。例えば、もっと女性が働きやすくしようと言っても、女性が働きづらい理由は、夫の側にもあります。そして、その夫もつらいわけです。

女性は、「家内」と呼ばれて家に閉じ込められ、自由がありませんでしたが、男性もまた、一家を支える重荷を背負い、「稼がなければ」「出世に影響する」という責任感に縛られて、自由に家に帰れません。

気持ちとしては妻に協力したいという男性はいるのですが、それができない。会社に制度があっても、それを利用する文化がないのです。そうなると、女性の働きづらさの問題は、個々人の問題でなく、会社の問題ということになるでしょう。

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