50歳から未経験分野へ転身し出版までできた訳 「非認知能力」がかなえる、大人のライフシフト

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トップが、現場を知らなければいけません。そして、一言「これはまずいよね、すぐやろうよ」と言えば、環境は変わります。そのような経営陣を作っていかなければならないでしょう。共感力と柔軟性が問われます。

自分を楽しくするのは、自分だけ

人生100年時代、楽しい人生を選びたいですよね。人生って結局、楽しいかつらいかの、どっちかしかない。だったら、楽しくさせるしかないじゃないですか。でも、誰も自分の人生を楽しくはしてくれません。楽しく生きると決めたのなら、自分で、楽しくするのです。

そのためには、まずは情報に触れて、好奇心を育てることです。知らないことには、想像力も働きません。私は、毎朝2時間ほどかけて、メディア5社ほどのニュースを読んでいます。経済から芸能までいろいろ読み、興味があれば深掘りします。関心を持ったことを書き留めるのもいいですね。

ところが、ここで本当によく聞く悩みがあります。自分の物語を探すはずが、「他人の目が気になる」というのです。

何も考えずにレールに乗っていれば、悠々自適の老後まで連れていってもらえた時代の中で生きてきたために、他人軸で生きることが、その人の「正解」になっていたわけです。誰かに「そんなのダメ」と言われることは、レールを外れることになりますからね。

私は、この現象を「いい子の呪縛」と呼んでいます。いい子に育てられ、疑問を持たずに「こういうものだ」と踏襲して生きている。だから、世間体を気にするようになってしまうのです。

でも、これからは、自分に正直に、「自分の正解」を生きなければ幸せになれません。

例えば、結婚がそうです。日本では、結婚について、「何歳ぐらいで、相手はこういう人がいい」という暗黙の成功基準がありましたよね。でも、私は、22歳年が離れた、国籍も違う人と結婚しました。当時、周りからはいろいろ言われました。

「3つか4つくらい年上で、働かなくても養ってくれる日本人と結婚するのが幸せなんだから、そういう人を探しなさい」と。

でも、そんな「正解」を選んで生きたとして、その人は、私の幸せを保証してくれるのでしょうか。そんなことはありません。

自分の幸せを、自分で作る。その過程を通じて、他者を幸せにするには、自分の力をどう使えばいいのかを考える。これからの時代には、そういった視点が必要です。

『ライフ・シフト2』で、ぜひ大人の「非認知能力」を育んでいただきたいですね。

(構成 泉美木蘭)

ボーク 重子 ICF会員ライフコーチ/Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表

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ボーク しげこ / Shigeko Bork

米ワシントンDC在住。30歳の誕生日前に渡英、サザビーズ・インスティテュート・オブ・アートにて現代美術史の修士号を取得。1998年渡米し、出産。子育てと並行して自身のキャリアを積み上げ、2004年にアジア現代アート専門ギャラリーをオープン。2006年、ワシントニアン誌上で「ワシントンの美しい25人」の一人として紹介される。また、一人娘であるスカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝し、多くのメディアで取り上げられた。著書に『世界最高の子育て』『「非認知能力」の育て方』など。

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