コンテナ船の運賃上昇で今期の海運大手3社は通期で1120億~1500億円の利益改善へ【海運大手3社決算】


 大手3社の下期(10月~11年3月期)営業利益見通しの推移は以下のとおり。期初計画比で下期見通し額の改善幅が最も大きいのは、下期も航空運送部門の航空運賃値上げが見込める日本郵船だが、7月修正値からは日本郵船、商船三井とも下方修正している。川崎汽船は7月時点で下期見通しを変えていなかった。

下期計画
  営業利益 今回修正値 7月修正値  期初計画
  日本郵船 438億円 490億円 370億円
  商船三井 474億円 500億円 480億円
  川崎汽船 190億円 150億円 150億円

上期実績と下期想定の比率をみると、商船三井の下期営業利益は上期の6割弱、日本郵船は5割、川崎汽船は4割弱に低下する計画だということがわかる。

営業利益  上期実績  下期計画
  日本郵船 862億円 438億円 50.80%
  商船三井 826億円 474億円 57.37%
  川崎汽船 500億円 190億円 37.99%

コンテナ船部門の下期は、スラックシーズン(不需要期)に入ることに加えて、米欧景気の回復の遅れによる先進国向けの需要低下もあり、荷動き・運賃とも低下傾向となりそうだ。

日本郵船は、通常ならば10月も徴収できるピークシーズンサーチャージ(繁忙期の追加徴収運賃)が今年は徴収できなかったことを下期のコンテナ船部門利益低下の理由に挙げている。商船三井はコンテナ船部門で追加10億円のコストを削減を計画している。川崎汽船はコンテナ船の船隊規模縮小を受けて、下期を厳しめにみている。大手3社とも部門利益の見通しは経常利益ベースでのみ開示している。

コンテナ船の
  部門経常利益  上期実績  下期想定 上下比率
    日本郵船 261億円  83億円 31.80%
    商船三井 259億円  91億円 35.14%
    川崎汽船 256億円  64億円 25.00%

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