学生時代だけでなく、大人になっても勉強は続く。ただ、家庭や仕事を抱え多忙な社会人にとって、資格や英語などの試験勉強は大きな壁となる。この連載では開成→東大→司法試験一発合格という「試験突破のプロ」鬼頭政人・資格スクエア代表が、悩めるビジネスパーソンからの勉強相談に鋭く切り込みアドバイスする。著者への勉強相談はこちらのフォームから!
「あの人」大量発生の原因は?
「あの人、誰だっけなあ。ここまで出ているんだけど」と言ってのどに手を当てる動作。痛々しい光景ですね。「あの人」は相手に伝わらないし、実際にのどから出てくるわけでもないのに、ついつい「わかってよ!」という勢いで言ってしまいがち。ご質問者様も、きっとそんな状況でしょう。
「あの人」をちゃんとすべて固有名詞で話せていた、黄金の青春時代。こと勉強においても、定期テストの前だけ集中的に勉強すればかなりの部分は記憶できていた、という方もいると思います。それが大人になった今、どうしてできないのか。
一つには、もちろん生物学的な脳の衰えがあります。スポーツほどではないですが、老化に伴い記憶力も徐々に減退します。そしてもう一つは、社会人になって記憶にあてられる時間が少なくなること。日々接する人の数は、圧倒的に多くなります。勉強について考えてみても、仕事上必要なほかのことも覚える必要があるので、脳のキャパシティの全てを勉強に振り向けられた学生時代より当然記憶は難しくなるわけです。
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