五感を駆使せよ、「寄る年波」に克つ記憶法

「あの人」の大量発生にどう立ち向かう?

「ああ、あの人の名前、思い出せない……」ということが増えている方、必見です。

学生時代だけでなく、大人になっても勉強は続く。ただ、家庭や仕事を抱え多忙な社会人にとって、資格や英語などの試験勉強は大きな壁となる。この連載では開成→東大→司法試験一発合格という「試験突破のプロ」鬼頭政人・資格スクエア代表が、悩めるビジネスパーソンからの勉強相談に鋭く切り込みアドバイスする。著者への勉強相談はこちらのフォームから!

鬼頭さんの著書『頭のよさとは「ヤマを張る技術」のことである』(KADOKAWA/中経出版)も発売中
【勉強相談vol.4】寄る年波に克てず……記憶力の衰えに困っています
人間の記憶力は、年齢を重ねるごとに低下するものだと言われています。その一方で、40歳をとうに過ぎた私は、数多くの暗記を必要とする法律系の資格試験に挑んでいます。
このような状況下、自分の年齢・年代に応じた効率のよい勉強法(記憶法)というようなものはないのでしょうか? もしくは、私と同じような状況下にある同年代の方々は、どのような勉強法を取り入れておられるのでしょうか?
ちなみに私は、記憶しなければならない文章(条文)を何度もノートに書いたり、声に出して読み返したり、それを録音したものを通勤中の適当な時間帯に聞いたりする、という学生の頃とさほど変わらない勉強法を続けていますが、これで本当にいいのかどうか不安になることがあります。
これ以外の勉強法があれば、是非、アドバイスいただければと思います。
(47歳 男性 特許事務所勤務)

 

 「あの人」大量発生の原因は?

「あの人、誰だっけなあ。ここまで出ているんだけど」と言ってのどに手を当てる動作。痛々しい光景ですね。「あの人」は相手に伝わらないし、実際にのどから出てくるわけでもないのに、ついつい「わかってよ!」という勢いで言ってしまいがち。ご質問者様も、きっとそんな状況でしょう。

「あの人」をちゃんとすべて固有名詞で話せていた、黄金の青春時代。こと勉強においても、定期テストの前だけ集中的に勉強すればかなりの部分は記憶できていた、という方もいると思います。それが大人になった今、どうしてできないのか。

一つには、もちろん生物学的な脳の衰えがあります。スポーツほどではないですが、老化に伴い記憶力も徐々に減退します。そしてもう一つは、社会人になって記憶にあてられる時間が少なくなること。日々接する人の数は、圧倒的に多くなります。勉強について考えてみても、仕事上必要なほかのことも覚える必要があるので、脳のキャパシティの全てを勉強に振り向けられた学生時代より当然記憶は難しくなるわけです。

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