私も例外でなく、学生時代は豊富な時間を武器に「丸暗記」の要領で多くを覚えられていたものが、20代後半あたりから「あの人」が大量生産され、極端なケースでは、「あの時あそこにいたあの人ってなんて名前だっけ?」という事態に陥っています(笑)。資格・試験勉強についても、似たような状況です。
そんな「あの人」の大量発生から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?
あ、ちなみに「勉強は理解がいちばんで暗記は後からついてくる」という方、退場です、残念。もちろん、全体を理解し記憶しやすくすることは必要なのですが、いくつかのポイントでは「丸暗記」しないといけない場面が出てくるのも事実。人の名前なんてものはまさにそうですよね。結局記憶するという作業からは、逃げられないのです。
五感を「同時に」使って記憶せよ
そこで今日は、日々記憶力の衰えが進行しているあなたに贈る記憶法を2つ紹介します。「南無妙法蓮華経」法と、「ななまがりしっぷす」法です。
まずは「南無妙法蓮華経」法。そう、念仏を唱えて覚えるのです。勉強は「見る」「聞く」「話す」「書く」の4つの側面でとらえることができます。このうち、大きく分けて「見る」「聞く」は情報を受信する「インプット」、「話す」「書く」は情報発信を自ら行う「アウトプット」です。
記憶はインプットのみの作業だと思われがちですが、実はインプットとアウトプットを繰り返すことで定着するもの。歳を取れば取るほど、このサイクルを早く、かつバリエーションを持たせて回す必要があります。
「覚えられない」と言っている人にありがちなのが、黙々と本を読んでいるだけ、あるいは黙々とノートを書いているだけ、というパターン。「見る」とか「書く」の一つだけしか繰り返していないので、これは非常に効率が悪い。なるべく早くサイクルを回すには、インプットとアウトプットを同時にやってしまうのが効率的です。
たとえば私の場合、英単語を覚える時にはチェックシートを黙々と繰り返すのではなく、チェックシートをずらしながら「make 作る」などと念仏を唱えます。これは「見る」「話す」「聞く」を同時に行うパターン。それでもダメな時には声に出しながらノートに書いたりもしますが、これは「見る」「話す」「聞く」「書く」をすべて同時に行うパターンです。
電車で唱える場合、気が付くとなぜか自分の周りだけ人がいない、という事態になるかもしれませんが、まあいいじゃないですか、たまには。ぜひ、声に出して念仏を唱える勉強をしていただくことをおすすめします。
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