地元民も知らない「山城」で覚醒、驚異の町おこし 千葉県多古町、「何もない町」が日本一になった

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2021年11月、千葉県多古町で行われた日本初の「お城開き」。最後に標柱と案内板を立てる(記者撮影)

千葉県北東部に位置する多古町。人口約1万5000人のこの町で1月23日、あるコンサートが催された。

女性シンガーソングライターのcoyomiさんが、ギターやウクレレを使って、月や星、冬にまつわる曲を披露した。一風変わっていたのは、曲の合間に、多古町に関する「歴史トーク」が繰り広げられたことだ。

多古町は、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも登場する豪族・千葉氏ゆかりの町。歴史トークでは千葉氏にまつわるエピソードが披露された。歌のテーマが月や星なのも、千葉氏の家紋がこれらからなるためだ。

キーワードは「山城」

コンサートでは多古町のオリジナル曲も披露された(写真提供:多古城郭保存活用会)

コンサートを主催したのは多古城郭保存活用会。事務局長の小室裕一さんは、「歴史の話というと固いイメージがあるが、コンサートを通じて親しみやすさも感じていただけたのでは」と話す。

多古町は「多古米」などの産地として知られるものの、「これといった観光資源もなく、何の特長もない町」(地元住民)だった。今その多古町で、ある町おこしが進んでいる。キーワードは「山城」だ。

お城といえば天守閣。多くの読者はそう思っているかもしれない。だが、天守閣のある城はむしろ少数。日本に伝わる城の多くは、天守閣のない「山城」だ。

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