職場から逃げた息子に父が「3年やれ」その深い理由 「3年我慢しろ」という意味なのかと思いきや…

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角田氏(左)と加藤氏(右)。角田氏の事務所にて撮影(写真:本人提供)
「教科書を予習するのに、いちいち調べたり考えたりせずにすむように作られた、手軽な参考書」を指す”あんちょこ”という言葉。「安直」が語源だが、「仕事にこそ、あんちょこが必要なんです」と話すのは、当サイトで『角田陽一郎のMovingStudies~学び続けてキャリアを伸ばす~』を連載中のバラエティプロデューサー・角田陽一郎氏だ。
そんな角田氏が、『考具』シリーズで知られる加藤昌治氏とタッグを組んだのが『仕事人生あんちょこ辞典』。昨年9月に代官山蔦屋書店で開催された本書の発売記念イベントを皮切りに、現在も配信にて、お悩み相談に答えるトークイベントを開催中だ。
今回取り上げるのは、「やりたいことがわからない」という、就活中の大学生への”あんちょこ”回答だ。(前回の記事はこちら

就活には「就社」「就職」「就業」の3種類がある 

「就活中なのですが、進めていくうえで、やりたいことがわからなくなってしまいました。どうスタートし直したらいいでしょうか?」(PN:桃栗3年/大学生)

角田:僕は今、社会人入学で東大の博士課程に所属してるので、若い人との交流は比較的多いんですけれど、同じような悩みを抱えてる人は結構いますね。

加藤:俺たちが若い頃も、「やりたいこと」なんてそんなになかったよね。そこで、このお悩みを持っている人に言いたいことが2つあります。

まずはじめに、おそらく今、就職活動されてる方って、最初に入った会社に定年までいる確率は昔ほど高くないですよね。ってことは、どこかで会社を変える可能性も充分あるわけだから、長いスパンで見てみてもいいんじゃないですか、という提案。

もう1つの言いたいことは、いわゆる「就活」って3種類あると思うんです。1つ目は「就社」、つまり「その会社に入ること」。面接でよくあるいじわるな質問に、「営業をやりたいんです」って人に対して「経理に配属されたらどうする?」みたいに訊くのがあるじゃないですか。

角田:ああ、質問されますね。

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