世界の優秀なエンジニアを採用するフェイスブック的雇用法
約5億人のユーザーを持つ、世界最大のソーシャル・ネットワーク・サービス、フェイスブック。
破竹の勢いでユーザーを伸ばし、上場もうわさされている。非上場ながら今年の売り上げは10億~15億ドルといわれているが、社員はいまだに1700人にすぎず、活発に優秀な人材、特にエンジニアの採用を行っている。
採用法の特徴はインターネットを積極的に活用していることだ。
自らのウェブサイトを最大限に活用し、採用に結び付けるため、フェイスブックのユーザーとしてチェックインしなくても、つまりユーザーでなくても、http://www.facebook.com から社内で働く利点を知ることができるようになっている。
www.facebook.com の下にあるCareer(キャリア)という小さな文字をクリックするだけで、社内の様子がビデオで見られるほか、福利厚生、社員の声を読めるのだ。
映像でやる気をあおる
若いエンジニアたちは、自分の部屋から、学校や職場のパソコンから、簡単にフェイスブックの社内をのぞくことができる。
また、クリックするだけでウェブのストリーミングビデオが始まり、社員の映像や声が聞ける。ハッカーのマラソンというような意味のHackathonsというイベントが社内で定期的にあり、エンジニアがコード書きや新製品のアイデアを夜通し出し合う様子を見ることができる。
こうした映像が、能力のある人材のやる気をあおっているようだ。