世界の優秀なエンジニアを採用するフェイスブック的雇用法
福利厚生は至れり尽くせり
フェイスブックでは、有給休暇が充実しているほか、子供の養育で託児室を使った場合、1年間に3000ドル以内は使っただけ援助するなど福利厚生が整っている。また、本社のカフェでは朝食、昼食、夕食が無料。世界の支社でも無料のスナックを提供するなど、同社で働くモーチベーションを上げている。
もちろん福利厚生は食べ物だけではない。社内のスピーカー・シリーズという、社員向け講演を行っている。今までマーク・アンドリーセンなど、ネット世界の著名人を呼んでいる。
さらに、通勤ではサンフランシスコから本社のあるパロアルトまで無料のシャトルバスがあるうえ、列車の定期券を無料で社員に配布している。
本社では洗濯、写真の現像、革製品の修理まで面倒を見ており、仕事場に汚れたシャツを持っていくと、洗濯して自分のデスクに届けてくれるなど、まさに至れり尽くせり。
フェイスブックとしては、社内から外に出ないで、しっかり働いてほしいのだろう。
奨学金で企業イメージ向上
フェイスブックは創設者で20代のCEOマーク・ザッカーバーグがハーバード大学から、アイビーリーグ、全米の大学、社会人へとネットワークを急激に広げていった。
その社歴を反映するかのように、大学のネットワークを抱え込み、ネットでうまく採用活動を行う。ターゲットは学卒、院卒、博士号を持つ工学部の大学生たちだ。
インターンとしてフェイスブックで働いた学生は、「他のIT業界と比較しても多めの給与をもらった」と言う。シリコンバレーの有名私大スタンフォード大学の女子学生には、奨学金を毎年5人分出すなど、同大学内でのフェイスブックの評判を高めることも実践中だ。
(Ayako Jacobsson =東洋経済HRオンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら