面接で就活生を慌てさせる「ヘンな質問」の攻略法 突拍子ないが、パターンを知れば対策はできる

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親や家族構成に関する質問もある。これは本人の能力とは関係がないので禁止されている質問でもあり、プライバシーにかかわることは答えたくない学生もいるはずだ。しかし、実際にはかなり多い質問だ。

「親は何をしている人か。どこで働いているのか。弟の大学はどこか」のような立ち入った質問には、「答えたくありません」と断ってもいい。「両親に感謝していることは?」に対しては、感謝している気持ちがあるなら素直に話せばいいだろう。

最近増えているのは親子就活に関わる質問だ。「親はこの仕事に就くことにどう感じているか」「両親から言われた就活のアドバイスは」「両親が面接先の企業を受けることに対して何か言っていたか」「両親に就活を手伝ってもらっているのか」。こういう質問には「頑張れと言われている」とシンプルに答えればいい。

結構多い「どちらを選ぶ?」

「どちらを選ぶか」という質問パターンもとても多い。「仕事とプライベートのどちらを優先したいと考えていますか」はかなり多い質問で、採否に直結することもありそうだが、多くはトンチのような選択問題だ。少し多めに紹介しよう。

「『好奇心』と『探求心』、どちらが自分に良く当てはまりますか?」

「あなたはうさぎと亀のどちらですか?」

「個人スポーツと集団スポーツのどちらが好き?」

「合理的か感情的か、どちらを重視していますか?」

「山と海、どちらが好きですか?」

「集中型ですか、発散型ですか? 理想型ですか、現実型ですか?」

「自分が今まで生きてきた人生はラッキーかアンラッキーか、どちらだと思いますか?」

「桃太郎と浦島太郎、どちらの物語が好きですか?」

「あなたは結果か過程かどちらを重視しますか?」

「友人と恋人どちらを選択しますか?」

「卵が先か鶏が先か、という言葉があるが、どちらが先だと思いますか?」

こういう選択問題に正解はない。大切なのは説得力だ。ストーリー性を持って選択の理由を立証できればポイントは高くなる。

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