現在の就職活動の実質的なスタートは3年夏のサマーインターンシップからと言われている。だが、多くの学生にとってインターンシップは就活の前哨戦であり、本格的な企業とのコンタクトは3月から始まる。就活サイトから企業にプレエントリーし、3月半ばにはエントリーシート(ES)を提出する。その内容は面接の質問に反映される。
エントリーシートを上手に書くのは大きな負荷なので、「エントリーシートを共通化してほしい」という要望は多い。その要望に応えるリクルートの「OpenES」のようなサービスもある。
しかし、すべての企業が使っているわけではなく、大手企業では独自フォーマットのESであることが多い。そして、印象に残るような意外感のある質問を出す企業もある。そこで、HR総研が楽天みん就と共同で6月に行った「2022年卒学生の就職活動動向調査」のデータを用い、就活生が驚いたエントリーシートの設問を紹介したい。
印象に残る企業の上位は?
まず、印象に残るような設問を出すと、学生が評価する企業を紹介したい。HR総研の就職活動動向調査で「エントリーシートが印象に残っている企業を1社だけ挙げてください」という質問を毎年行っており、上位企業の顔ぶれはほぼ固まっている。
今回のTOP10を挙げると、1位旭化成、2位カゴメ、3位アクセンチュア、4位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ、5位講談社、6位花王、7位味の素、8位バンダイ、9位は同数で楽天グループとソニーグループだ。
この順位は、2022年卒学生の回答によるものだが、2021年卒を対象とした調査でもトップ3は旭化成、カゴメ、アクセンチュアだった。これらの企業を志望するなら、エントリーシートの事前対策が有効である。
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