――「リビングタウン」としての所沢市や埼玉県との連携は、どんな取り組みを展開していますか?
所沢市に、若手選手が生活をする「若獅子寮」で出している「若獅子カレー」のレシピをご提供し、小中学校の給食で食べていただく催しを行いました。その際には選手からビデオメッセージを送らせていただいたのですが、非常に好評で今年以降も定例化させてほしいというお話がありました。特別な食材がいると費用がかかりますが、レシピのご提供だけなら私どもも小中学校も特別の持ち出しはなく、ライオンズの「味」を共有できますので、いいツールだなと思っています。
これ以外にも例えば、小学1年生から中学3年生までの生徒さんとライオンズが触れ合う機会をつくるなど、広がっていくと思います。ライオンズは2015年から、埼玉県の市・町・村と「フレンドリーシティ連携協定」を結んでいます。昨年は55市・町・村まで広がりましたが、今年のプログラムをいま、ご説明しているところです。そこでも「カレーのレシピ」についてご紹介しています。
「野球離れ」の中での地道な普及活動
――野球離れが深刻になる中、ライオンズは数年前から子どもたちを対象にした野球普及活動を展開してきました。今後はどんな方針を立てていますか?
一昨年から尚美学園大学の女子硬式野球部を母体として「埼玉西武ライオンズ・レディース」が創設され、ユニホームも同じものにして公認チームとして支援しています。コロナ禍で昨年はできませんでしたが、「ライオンズカップ女子中学生硬式野球東日本大会」を主催し支援しています。
中学野球は、軟式野球のカテゴリーの競技人口の減少が一番大きいのですが、埼玉県中学野球連盟と連携して、県選抜チームを埼玉西武ライオンズジュニアユースとしてユニホームをご提供し、野球スクール「ライオンズアカデミー」のコーチを派遣しています。
関係者の方にお話を伺うと、ライオンズの選手と同じユニホームで野球できるのはすごく魅力的で、このユニホームでプレーをしたいという子どもが数多く出てきているとのことです。野球普及活動にもつながっていると思います。
さらに幼稚園や保育園でも普及活動をしています。いきなり野球の動きは難しいので、マスコットのレオ、ライナなどと一緒に遊ぶところから始めています。埼玉県は体力測定の「ボール投げ」の数値が全国平均を男女とも下回っていました。そこで私どもは、学校の授業にアカデミーのコーチを派遣し、柔らかいボールもご提供して投げ方を教えています。そういう地道な活動も引き続き行っていきます。
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