お父さん犬から見る「家族崩壊論」の滑稽さ ソフトバンクのCMは「家族」の本質を表している

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あなたにとって、家族は「ダレ」までですか?(写真:アフロ)
アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。

 

お父さんが白い犬」という奇妙な家族が繰り広げる奇想天外なストーリー。ソフトバンクのCMを、毎回、楽しみにしているという人は多いでしょう。実はこれ、日本社会のこれからの家族観を見通す、とても重要な事例なのです。今回はペットと家族を切り口に、家族のあり方について考えてみましょう。

ダレが家族なのか?

「犬の権勢症候群」と呼ばれる「病気」が、話題になったことがあります。都会で溺愛される室内犬などが、飼い主やその子どもにかみついたりする現象で、まさに「飼い犬に手をかまれる」のですが、これは溺愛されることで、集団内で上位にいると勘違いした飼い犬が、より格下の(と犬には映る)飼い主の家族に、従わないために起きる現象です。そういう犬はご飯も飼い主の家族と一緒、ソファの上のような、部屋のいちばんいい場所に居座っていたりします。まさに家族同様の扱いを受けているのです。

何の話かと思われたかもしれません。でもこれは、現代の日本社会で「家族とは何か」を考える重要な問いなのです。みなさんにとっての家族はダレとダレですか?ペットは家族ですか? そもそも「家族」ってダレからダレまでを指すナニなのでしょう。

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