離婚して「おめでとう」と言われる変な制度 「夫婦別姓制度」が必要なワケ

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つらい思いをしてまで離婚したのに、「おめでとう」って言われるキモチ……わかりますか?(写真:Prisma Bildagentur/アフロ)
アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。

 

離婚したのに、「おめでとうございます!」と言われる――そんなおかしなことが起こりうるのが、「夫婦同姓」という制度です。どういうことでしょうか。今回は、「夫婦の姓の問題」について、解説していきましょう。

過去の連載で、安倍政権の「女性活躍」政策に疑問を投げかけた際に、「選択的夫婦別姓制度」を導入するかどうかが、この政権が「女性の活躍」を真剣に考えているかどうかのひとつの試金石になると述べました。安倍氏の政治姿勢や、閣僚に登用した女性議員が党内の極端な保守派であることを考えると、安倍政権下でこの制度が認められる可能性は低いと思われます。

一方で、有権者がこの争点の意味を本当に理解しているのかも、疑わしいと感じます。同姓制度が実質的にもたらす性差別について、男性の側が無頓着でありすぎるとしか思えないのです。

私の「瀬地山」という姓はたいへん珍しく、日本中に30人くらいしかいません。結婚でこの姓を失うのは、アイデンティティを奪われる耐えがたいことに思えたので、逆に相手に自分の姓を要求することは決してできないと思いました。今日は男性の(もちろん女性もですが)みなさんにも、「自分の姓が変わるかもしれない」ということを頭に置きつつ、この問題について考えてほしいと思います。

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