仕事が進まない!「電話とメール」即対応は不要だ 電話はオワコン?時間泥棒からいかに逃げるか

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仕事中の電話やメール、即対応しなくていいと言います。その理由は?(写真:AndreyPopov/iStock) 
「すぐ行動に移せない」「人に時間を奪われる」……多くの人が時間を無駄にしたことへの悩みを抱きがちだ。そんな人たちに向けて、30年間、起きている時間すべてを時間割に落とし込み、労働時間は半分・収入を数倍にした経営コンサルタントの藤井孝一氏が、カンタンかつ画期的な時間管理術を提案。今回は仕事中の電話やメールとのほどよい距離感について、藤井氏の著書『すぐ動けない人のための時間割仕事術』から一部を抜粋・再構成してお届けする。

電話は昭和のメディア

人の都合でふり回されるものの中でも、電話は最たるものの一つです。こちらの都合に関係なく、いきなりかかってきて先方の用件を告げられるのですから、これほど暴力的なものはありません。電話が迷惑なのは、一つには集中力が途切れることです。くだらない用事だと、「時間を返してくれ」と叫びたくなります。

さらに電話が行ったり来たりして、効率が悪いことこの上ありません。電話がかかってきたとき、自分はいなかったのでかけ直したら、今度は相手がいなかった。そのくり返しはとても非効率的で、うんざりします。

〝時間泥棒〞だと私は思います。

ただし、電話に出るかどうかは「自分で管理できるもの」の中に入ります。会社にかかってきた電話にまったく出ないというのは無理だとしても、極力出ないでいることはできるからです。

私の会社では、仕事が忙しかったら、固定電話には出なくていいルールになっています。家にある固定電話も、ほとんどがセールスか特殊詐欺まがいのものが多いので、とうとうはずしてしまいました。今は携帯電話だけで用事がすんでいます。

今でも、打ち合わせの最中に、いきなり部下に電話をかけて、「あの件だけど」などとしゃべり出し、あれこれと指示を出して、電話を終えると「もう解決したから」と、得意そうにアピールする人がいます。電話で即解決するのが格好いいというイメージがあるのでしょうか。バブルのころならいざ知らず、今はそんな時代ではありません。

電話は〝昭和のメディア〞と言えそうです。今や電話でビジネスをすることは時代遅れになりつつあるのかも知れません。

記録が残らないことも問題です。効率的に仕事をすることを考えたら、電話は撲滅の対象とさえいえます。

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