今、あえて初期「ミクシィ」を懐かしむ

インターネットが「もうひとつの世界」だった頃

どこに行っても現実とつながり続けるSNSにうんざりしていまうことも……

現実の人間関係の反映にすぎない閉じた世界

この連載でも何度か触れてきたが、僕が仕事をするうえでツイッターやフェイスブック、LINEなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用する機会は多い。担当番組の情報を発信したり、放送中に関連投稿を追ったりする。スタッフ間の連絡にも便利だ。公私ともにSNSを積極的に利用しているビジネスパーソンは少なくないだろう。

ただ最近、これまで積極的に使ってきた人たちの間でも、SNSに対する“うんざり感”が強まっているのを感じる。ソーシャルに開かれたコミュニケーションには不快な反応や行き違いが付きものだし、一方で、LINEなどでのクローズドなコミュニケーションは、単に現実の人間関係の反映にすぎず、便利ではあるがそれ以上のものではない。

振り返ってみると、僕がこれまででいちばんワクワクしたSNS体験は2000年代半ばから後半にかけて流行した国産SNSのミクシィだ。とっくに“オワコン”(終わったコンテンツ)と揶揄されるミクシィだが、僕は初期の雰囲気が好きだった。当時のミクシィには最近のSNSには希薄な「知らない人と仲良くなれる」という雰囲気があったからだ。

その頃はまだ会員数も数万から数十万程度。身の回りにユーザーはごくわずかしかいなかったから、ミクシィの中で新たなつながりを作ろうという空気があったのだろう。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。