わからなくても意見を言う、これがオランダ流!
――オランダ人と、日本人では、ビジネス習慣がかなり違うなと感じます。
カイパースさん:まずはビジネスにおいて理解しなければいけないのは、オランダ人がいちばん大切にしているのは家族だということです。付き合いはあまりしません。日本人は遅くまで仕事をしますが、オランダ人は家族で食事をしたいので、5時半か6時には家に帰ります。もちろん時には残業もしますが、毎日はしませんので、そこを日本企業は理解しなければいけませんね。
また違いで言えば、ディスカッションが好きです。何かするときにはすぐに話し合いをします。その話し合いでは若い人でも新人でも意見を言います。逆に言えば、新人だからこそ意見を言わなければいけません。
少し行きすぎな例では、テーマの内容がわからなくても意見をいうことがあります。その場にいる以上、何か言わないと自分の存在意義がないと思ってしまうからです。周囲は「中身をわかってないくせに」と思ってしまいますが、それでも何か言わなければいけないのです。
日本の人は最初はびっくりするようですが、それを受け入れると仕事がしやすくなったと言う方が多いです。
――チームでコンセンサスを持って進めていくと聞きますが?
カイパースさん:トップダウンだと何事も動きません。決める前には必ずみんなで話をします。もちろんボスが責任をもって進めますが、全員の意見を聞きます。
納得しないことがあるときには、ちゃんと話し合って説得しないといけません。何でやってほしいか、それをやれば仕事が早くなるなど、理由をちゃんと説明すると動きます。
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