オランダ人は、日本における「愛知県人」?

おカネも働き方も、気持ちいいほど合理的!

オランダと聞いて、われわれは何をイメージするだろうか。風車のある景色やチーズといった文化、観光に関するものが浮かぶ人も多いだろうが、「愛知県人似(?)の金銭感覚」や、「ハイテクな農業」など、意外な側面も多い。オランダ経済省企業誘致局駐日代表のハンス カイパースさんに、そうした知られざるオランダについて聞いた。
オランダ経済省企業誘致局駐日代表のハンス カイパースさん。さしている傘は、100km/hの風力実験でも裏返らないというオランダのSENZ Umbrellas

わからなくても意見を言う、これがオランダ流!

――オランダ人と、日本人では、ビジネス習慣がかなり違うなと感じます。

カイパースさん:まずはビジネスにおいて理解しなければいけないのは、オランダ人がいちばん大切にしているのは家族だということです。付き合いはあまりしません。日本人は遅くまで仕事をしますが、オランダ人は家族で食事をしたいので、5時半か6時には家に帰ります。もちろん時には残業もしますが、毎日はしませんので、そこを日本企業は理解しなければいけませんね。

また違いで言えば、ディスカッションが好きです。何かするときにはすぐに話し合いをします。その話し合いでは若い人でも新人でも意見を言います。逆に言えば、新人だからこそ意見を言わなければいけません。

少し行きすぎな例では、テーマの内容がわからなくても意見をいうことがあります。その場にいる以上、何か言わないと自分の存在意義がないと思ってしまうからです。周囲は「中身をわかってないくせに」と思ってしまいますが、それでも何か言わなければいけないのです。

日本の人は最初はびっくりするようですが、それを受け入れると仕事がしやすくなったと言う方が多いです。

――チームでコンセンサスを持って進めていくと聞きますが?

カイパースさん:トップダウンだと何事も動きません。決める前には必ずみんなで話をします。もちろんボスが責任をもって進めますが、全員の意見を聞きます。

納得しないことがあるときには、ちゃんと話し合って説得しないといけません。何でやってほしいか、それをやれば仕事が早くなるなど、理由をちゃんと説明すると動きます。

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