エジプト人は世界一、ジョークが好き 伝統衣装の中は、アラブで一番「西欧流」

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各国の人との付き合い方の秘訣を、その国の外交官に聞く「グローバル接待の作法」。第2回はエジプト。アフリカ、アラブとひとくくりにしがちだが、実は各国によって風習や作法は大きく異なっている。そこでエジプト流の作法、人との付き合い方を、エジプト大使館・商務局、東京全権公使のマムドウハ・モスタファ 商務局長に聞いた。

――エジプトはアフリカ大陸では南アフリカに次いで、日本の進出企業が多いそうですね。

モスタファさん:はい。多くの日本企業がエジプトに興味を持っています。なぜならエジプトはいろいろな顔を持っている国だからです。

エジプトはアフリカの国、アジアの国、地中海の国、アラブの国、イスラムの国であり、アフリカの中心、ヨーロッパの中心、アジアの中心なのです。医療や教育など、さまざまな分野でエジプトは“ハブ”になっています。

 エジプトは教育においても開かれた国です。エジプトにはロシア、フランス、アメリカ、ドイツなど8カ国の大学があり、2年前にはE-JUST(日本科学技術大学)という日本の大学もできました。中東では初めての日本の大学です。37の私立大学があり、国立大学も含めるともっとあります。

エジプトにいれば、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本の教育も受けることができるため、アラブ・アフリカ諸国から、エジプトで学ぶために人が来ます。またエジプトのビジネスマンの多くは海外勤務の経験があります。

若い人の多くは4カ国語ぐらい話すのが当たり前です。ビジネスの場では英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語などがあふれています。

――ということは、西欧的な考えやビジネスの手法を持った人が多いということで、進出する日本人にも同じだけの知識が求められるということですね。

モスタファさん:そうです。日本企業もエジプトに人を派遣するのであれば、海外経験があり語学が堪能な人を送ることをお勧めします。エジプトはアラブの国の中で一番、西欧のビジネスマナーに近い国といえるでしょう。

 日本からエジプトに進出している企業と言えば、丸紅や三菱などの商社はもちろん、最近のニュースとしてはトヨタ自動車が今年4月にSUV組み立ての工場をオープンしました。

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