エジプト人は世界一、ジョークが好き 伝統衣装の中は、アラブで一番「西欧流」

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他のマナーで言えば、イスラムの国であるエジプトでもゲストと一緒であればお酒を飲む人もいます。飲むか飲まないかは、お酒を注いでその人が飲むか飲まないかで判断してもらえればいいです。

もちろん「飲みますか?」と聞いてもらえればいいのですが、もし注がれたとしても「私は飲まないので注がないでください!」などとあえて大げさに言うことはしません。飲まないなら、そのままにしてその場の話を楽しみます。

――服装などはどうですか?

モスタファさん:服装も最近はずいぶんオープンになりました。男性はビジネススーツもしくは日本でいうネクタイなしの「Cool Biz」=「スマートカジュアル」ですね。女性が半袖の服やスカートを履くことも多いです。

ただ、公的機関ではくるぶしは見せないようにします。そして、首の上まで隠します。昔は出していい場所は顔と手(手首まで)だけ、髪の毛もダメだったので、最近は随分オープンになりました。若い人の中では昔からの服装を守っている人と、そうでない人に分かれています。

――女性の社会進出は進んでいますか?

モスタファさん:まだ男性と同じレベルとは行きませんが、企業の幹部に女性もたくさんいます。女性のパイロットもいますし、大使、医者、起業家、ジャーナリストなどで女性も多いです。大統領の側近も女性です。

――これからエジプトに進出しようとする人に知ってもらいたいことは?

モスタファさん:エジプトのことをもっと知ってほしいです。エジプトはピラミッドやナイル河だけではありません。ITも発達し、海外へのコミュニケーションも多い。世界中の教育も入ってきているので、きっとイメージしている国と違うと思います。

エジプトに来たらビジネスをする相手は海外経験のある人だと思ってください。英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語などを話す人も多いです。カイロ大学に日本語学科があるので、日本語を話す人も多いのですよ。

日本には400人以上Ph.Dを持ったエジプト人がいます。そこからも教育水準の高さがうかがえるでしょう。日本も国を発展させるために海外に人をたくさん送り、そして海外からも人を受け入れたほうがいいです。

それから、エジプトにビジネスに行かれる方にはぜひ2~3日、観光する時間も取っていただきたいです。日本人はとてもまじめなので、仕事だけをして帰る人が多いのですが、ぜひ観光もしてエジプトのよさを知ってほしいと思います。

(撮影:梅谷 秀司)

 

竹村 真紀子 IWCJ代表

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たけむら まきこ / Makiko Takemura

一般財団法人International Women's Club JAPAN(IWCJ)代表理事
International Women's Club ASIA(IWCA)事務局長。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、30カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子ども向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。
 

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