ベンチャーキャピタリストになるまで
塩野:小林さんは大学卒業後、どういう経緯でベンチャーキャピタリストになったんですか。
小林:僕は浪人して東大に入ったんですが、浪人中にJリーグが発足しまして、それまで野球をしていたけど、大学に入ったらサッカーをやろうと思ったんです。でも僕はサッカーがうまくない。それなら自分よりうまいヤツを集めればいい。そう思ってスカウト活動に励んでつくったチームが、3年後に東京大学の大会で1位になったんです。
それで大学2年生のとき就職本を読んだら、経営コンサルタントの仕事内容やその職業観が書いてあって、「なるほど、僕がサッカーチームをつくった考え方と一緒だな」と興味を持った。もっと詳しく知りたくて、どこか経営戦略を勉強できるところはないかと探したら、大学にベンチャービジネスの勉強会がありました。僕が大学生だった1995〜96年当時は、シリコンバレーのベンチャーブームだったんですよ。その勉強会にベンチャーキャピタルについて論文を書いている人がいて、それでベンチャーキャピタルという存在を知り、その人にくっついていっては、いまも活躍中の人にインタビューしたりもしました。ベンチャーキャピタリストはアメリカではすごく尊敬されるかっこいい仕事だとわかってきて、キャピタリストにあこがれるようになりましたね。
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