「まずは起業、ダメだったら就職すればいい」 仲間づくり、メンターづくりで道は拓ける

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塩野:小林さんがキャピタリストになったころと、10年近くたった今とでは、起業の環境は変わりましたか。

小林:変わりましたね。まず情報量が圧倒的に違う。起業するための情報に困らないから、「どうすれば起業できるかわからないから、とりあえずネット企業で働こう」という人が少なくなった。僕はいったん就職するのも選択肢の一つだと思いますけど。就職したければ求人も多いから、選択肢そのものが増えた。

それから起業のコストがすごく安くなりました。いま僕らはTechTemple Tokyoという創業支援プログラムを始めているんですけど、 それを利用すればほとんどお金がかかりませんよ。

やってダメだったら就職すればいい

塩野:いまは2000年ごろと比べると、創業資金が100分の1で済むという感じがします。あのころは堅牢なサーバーを用意するのにまず数千万円用意しましたからね。

小林:いまはただで使えるクラウドサービスもあるし、オフィスも知り合いのところで間借りすればいいし。資金がほしければアプリを作ればそこそこは稼げるじゃないですか。

僕らが学生のころは家庭教師のバイトなどをしていましたが、いまは学生でも「アプリをつくって稼いでいます」みたいな人が多い。

塩野:いくらでもいますね。履歴書に書いてあったりしますよ。

小林:アプリで創業資金3000万円ためました、みたいな人もいますよね。あらゆる意味で選択肢とかやり方が広がっているので、チャンスは大きいですよ。

塩野:裾野は広がりましたね。まだまだ広がってもいい気がしますけど。アイデアさえあれば、モノにするまでのハードルは下がっているので。

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