「就活エリート」の高笑い、「普通の学生」の涙 就活「2016年問題」で得する学生、損する学生

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
就活「後ろ倒し」で、大学の偏差値がこれまで以上に重視されるようになる。(撮影:尾形 文繁)
就活「後ろ倒し」で何が起きるのか、それにどう対処するべきなのか。学生・企業双方の立場から、就活「2016年問題」を徹底的に解説します。
学生:(連載第1回を読んで)なるほど……僕たちの就活は、「後ろ倒し」によって、これまでとだいぶ状況が変わるんですね。でも、みんな条件が同じなんだから、特に心配する必要はないんじゃないですか?
曽和:そうだったら、この連載も始まっていないし、『就活「後ろ倒し」の衝撃』なんて本も書かなかったんだけどね……。「後ろ倒し」で企業が採用のやり方を変える以上、学生にも当然、影響は出る。問題は、その影響の出方が、学生一人ひとりによってまったく違って、得する学生も損をする人も出てきちゃうってことなんだ。
学生:マジっすか!? 僕は、どっちなんでしょうか?
曽和:それは君次第だから、何とも言えないなぁ。じゃあ今回は、後ろ倒しによって得する学生、損する学生をテーマに、話していくことにしよう。

 

連載第1回「『リクナビ悪者論』に物申す」では、就活後ろ倒しによって、企業の採用活動がクローズド化してしまうことを説明してきました。企業の行動が変われば、応募する側の学生も、その影響を避けて通ることはできません。

しかし、上の囲みで私が学生に伝えているように、すべての学生に同じような影響が出るわけではありません。大きく損をすることになる学生もいれば、反対に得をすることになる学生も現れると見込まれています。

損をする学生と得をする学生を分けるのは、「大学の偏差値」「就活への意欲」です。今回は、この2つの軸で学生を切りながら、どんな学生が得をしてどんな学生が損をするのか、解説していきましょう。

次ページ学生の運命を分ける2つの軸
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事