就活「後ろ倒し」、笑う悪質企業、泣く中小企業

就活「2016年問題」で得するのは誰か?

「就活後ろ倒し」は、企業にとっても大きな問題。どんな企業が笑い、どんな企業が泣くのか?(写真:中西祐介/アフロ)
就活「後ろ倒し」で何が起きるのか、それにどう対処するべきなのか。学生・企業双方の立場から、就活「2016年問題」を徹底的に解説します。
学生:(連載第2回を読んで)僕は「普通の学生層」に当たるから、就活では苦労しそうです……。それにしても、企業のやり口はヒドいですね! 大学の偏差値だけでチャンスすら奪われるなんて、納得いきません!
曽和:まあまあ。新刊『就活「後ろ倒し」の衝撃』で、4つの学生層それぞれに向けた就活アドバイスをしているから、それを参考にして今から動けば、十分チャンスはあるよ。それにね、今回の後ろ倒しは、企業にとっても迷惑な話なんだ。僕は、多くの学生と同様、多くの企業も今回の後ろ倒しの「被害者」だとさえ思っているよ。同情の念を禁じえない、といったところかな。
学生:え、何でですか!?
曽和:じゃあ今回は、採用担当者の視点で、就活「後ろ倒し」を解説していこう。

 

第1回「『リクナビ悪者論」に物申す」では、「後ろ倒し」が就活をクローズドにしてしまうことについて説明しました。続く第2回「『就活エリート』の高笑い、『普通の学生』の涙」では、学生のタイプによって「後ろ倒し」の影響が異なることについて解説してきました。今回は、「就活後ろ倒し」が企業に与える影響について解説します。

一口に企業といっても、新卒者の採用方針や学生から見た人気度は千差万別です。当然、今回の就活後ろ倒しによる影響も企業によって異なってくるので、すべての企業を同一に論じることはできません

そこで、まずは今回の就活後ろ倒しで生じると考えられる影響に関係の深い2つの軸を使って、企業の類型化をしてみたいと思います。

次ページ企業を分ける2つの軸
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