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『無敵の面接 2016年版』を読む

面接は自学自習できない

大型書店に行くとその一角に就活本コーナーがあり、数十社から数百冊が刊行されている。就活全般を扱うものもあれば、自己分析、SPIWebテスト、一般常識、エントリーシート、面接と個別のテーマにフォーカスした本も多い。学生はこれらの就活本を就職課やキャリアセンターでも読むことができる。

内容は似通っている。就活とは言ってみれば大人への変身プロセス。幼虫やさなぎから成虫へと脱皮・変態するのが就活だ。そのスキルとノウハウはビジネスマナーが基本になるから、中身が似ているのは当たり前だ。ビジネスマナーや一般常識を勉強するのだから、わかりやすく読みやすいものならいいと思う。

ただ面接は別物だ。自学自習できる就活テーマと違い、対面コミュニケーション能力が問われる。近年では、グループディスカッションやグループワークなども増えており、11ではなく、1Nのディスカッション能力も測られる。面接でのコミュニケーション能力を磨くのは難しい。

面接は100人100様

面接本の著者は、コミュニケーション能力を教えることの難しさを知っており、面接で頻出する質問と回答事例を紹介する本が多い。多くの就活本は「丸暗記するな」「自分の言葉で語れ」と教えているのだが、模範が示されているので就活生にまねするなと説いても無理ではないか。

しかし、9月に発行された『無敵の面接2016年版』は異色である。単なる模範回答に終わらず、良否の基準や人事の立場が理解できる内容になっている。そしてわかりやすい。原作が「内定請負漫画『銀のアンカー』」という漫画だから読みやすいのだと思う。そのエッセンスを書籍化したのが本書である。

銀のアンカー』の作者は三田紀房氏だが、『無敵の面接』では著者という記載はなく、監修を三田紀房氏と就職コンサルタントの福島直樹氏が行っている。つまり本書はチームとして製作されており、類書には珍しい。

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