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なぜか「失敗しても動揺しない人」のスゴイ考え方 人生は「偶然のゲーム」論理的に考えれば想定内

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どんなに認めたくない結果でも、それはあくまでも想定内です。どのような結果が起きようとも、それが起こったときに次にどうするか、これを事前にいくつも考えておきましょう。あとは予定どおりに淡々と行動するだけです。

麻雀という不確実なゲームは、人生やビジネスと同じで、たとえベストな判断をしても、結果的に悪い状況に進んでしまうこともありえます。そういう「ゲーム」だと受け入れて、冷静な判断をし続けていきたいものです。

ピンチに動じない思考訓練の方法

麻雀は確率のゲームなので、正解がわかりづらいところがあります。なので、「小林さんならどっちを切りますか?」などと尋ねられたときに「どっちでもいいよ」と答えることは結構あります。

アドバイスするときには、私は「こっちを切ったほうがよい」という答えを出すよりも、「どっちもありうるので、両方のよいところ悪いところを考えてみなさい」と促すようにしています。つまり、それぞれパターンで、根拠の説明を求めるのです。

このとき、考えうる限りの根拠を見つけるのがよいでしょう。メリットとデメリットの根拠をできるだけたくさん考え、両方ありうることを知ったうえでとったアクションならば、デメリットのほうの結果が現れたとしても、それは想定内なので動揺することはありません。

野球にたとえてみましょう。キャッチャーがピッチャーに対し、次に内角高めか、外角低めか、どちらのコースに投げさせるか迷ったとします。内角高めなら、長打のリスクを承知で三振を取りにいくのでしょう。外角低めなら、長打のリスクを避けつつも、ゴロでランナーが進むことは許容する、といった考え方になります。三振狙いで内角高めに投げさせて、長打を打たれたのなら、それは想定の範囲内です。

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メリットとデメリットを把握したうえで選択した配球で打たれたら、それはもう仕方ありません。嘆く必要は、まったくないのです(私は麻雀以外に詳しいものが少ないので、野球の例が多くなることをお許しください)。

渋川難波や勝又健志など、理論的な解説で人気のプロ雀士がいます。彼らは「こういうふうに考えて、こう打ったんですね」という説明の仕方をつねにしています。なぜこうした解説ができるかというと、彼らが常日頃から、打牌の選択肢すべてについてのメリット・デメリットを広く考えているからだと思います。

このように、考えうる選択肢すべてのメリット、デメリットを事前にいくつも考えておく作業は、ピンチにも動じない思考訓練になります。選択肢と根拠をたくさん持っていればいるほど、あなたは強くなれるでしょう。

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