なぜか「失敗しても動揺しない人」のスゴイ考え方 人生は「偶然のゲーム」論理的に考えれば想定内

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麻雀プロのおそらく9割以上が、運・不運で感情を揺さぶられていると思います。感情が揺れて、いいことは1つもありません。強気で勝負すべきところで逃げてしまったり、逆に強気で行きすぎたりしてしまいます。冷静さを失っているとき、当人はなかなか気づきにくいものです。

メンタルが揺れてしまう原因としては、大きく2つあります。

  • ・偶然起こった悪いことを、必要以上に気にしてしまうこと
  • ・ミスをしてしまったとき、それを気にすること

たとえば、ひどく負けがこんでいて、それを取り戻そうとするあまり、無理をして傷を広げてしまう。反対に、大勝ちしていて気がゆるみ、足元をすくわれる。いずれもよくあることです。何かいつもと違うことが起こると、普段どおりにできなくなる人が大半ではないでしょうか?

「普段どおりにできない」とは、どういうことか。次の最適解を導き出せなかったり、選択できなくなってしまうことです。いつもなら、あなたなりの最適解を選ぶことができたでしょう。しかしメンタルが揺れてしまったせいで、強気になりすぎたり、弱気になりすぎたりして、いつもと違う選択をしてしまうのです。

また、単純に視野が狭くなって、正しい判断ができなくなる人も多いです。1つのことしか考えられなくなり、よりベターな他の可能性に気づかないで、チャンスを素通りしてしまう。メンタルが弱っているとき、緊張しているときこそ、そうした大事なものを見落としがちな気がします。そこからさらにミスを重ねてしまえば、さらに動揺してしまい、よりいっそう正しい判断ができなくなる。そんな悪循環に陥ってしまうのです。

「鋼のメンタル」と言われる私ですが、感情がまったく揺さぶられないわけではありません。でも、つねに最適解を選び続けているという自信はあります。それはメンタルの差というよりは、思考法の差だと、私は思うのです。

悪い結果を引きずるのは「論理的」ではない

いいことが偶然起こったときは「ツイている」、反対に悪いことが偶然起こったときは「ツイてない」と表現することがあります。たしかに、そういう局面が現れるのは事実です。人生も、そして麻雀も偶然のゲームなのですから。

ただ、よく考えてみてください。これらの「ツイている」「ツイていない」の評価は、過去に起こった偶然を評価しているにすぎません。この先、何が起こるかには、まったく影響しないのです。

  • 「ツイている」=未来にも幸運な偶然が起こる
  • 「ツイていない」=未来にも不幸な偶然が起こる

つまり、このようにはなりえないわけです。1つたとえ話をします。

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