なぜか「失敗しても動揺しない人」のスゴイ考え方 人生は「偶然のゲーム」論理的に考えれば想定内

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2つの道の分岐点に立ったとき、どちらを選択すべきか? その選択次第で、人生が大きく変わる。そういう場面は誰でも緊張しますし、身の引き締まる思いだと思います。

仕事やプライベートでも、こういう場面に出くわすことでしょう。転職や起業をするべきか、今の職場にとどまるべきか。重要なビジネスパートナーに、伝統と安心の大企業を選ぶのか。イノベーティブなベンチャー企業と組むのか。

世に名を残す優秀なビジネスマンや経営者は、多かれ少なかれこうした決断を果敢に行っています。「持ち帰って検討します」では、チャンスを失ってしまうかもしれません。

麻雀も人生も、決断と選択の連続です。運の要素もありますが、よりベストな選択をし続けた者が最終的には勝者になります。ですから、「リスクとリターンを天秤にかけて、より勝利に近づく確率の高い決断を繰り返していく」というのが、勝負事に対する真摯でロジカルな態度といえます。

たまに「安全牌がなくなり、対戦相手が待っているかもしれない牌を切るときって、不安ですか? どんな気持ちで決断しているのですか?」という質問を受けます。安全牌でないならば、振り込んでしまう確率は必ずあります。私はつねに「当たるかもしれない」と覚悟して勝負しているので、不安に思うことはありません。つまり、望ましくない事態であっても、想定の範囲内なのです。

たとえば天和(テンホー、最初の配牌がすでにアガリの形になっている役満)でアガられたとしても、そのことで大騒ぎしても仕方がないでしょう。麻雀とは構造上、そういうことが起こりうるゲームなのですから。

最悪の事態でも予定どおりに行動

手牌に、白と中の字牌が1つずつあったとします。場の状況的にどちらも簡単にそろいそうにないので、どちらかを捨てようとして迷った挙句、白を捨てたとしましょう。その直後にツモった牌が白だったら、あなたはどう思いますか? 一般的には「失敗した! 中を切ればよかった……」と後悔する人が多いでしょう。

でもこれはおかしな思考なのです。最初の白を捨てた時点で、「もし新たに白をツモってきたら捨てる」という次の手も、一定の確率で予定されます。再び白が来ることは想定内であり、同時に「白を捨てる」ことも予定どおりの行動といえます。想定された現象、予定された行動なのに、後悔したり動揺したりすることはまったくの無駄です。

一般社会でも、低確率であれ、考えられる悪い結果というものはあります。偶然それが起こったからといって、ショックを受けたり、いつまでもそれを引きずるのは得策ではありません。

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