レナウン社長・北畑稔--会社も自分も追い込んだ、中国との提携で一変させる

レナウン社長・北畑稔--会社も自分も追い込んだ、中国との提携で一変させる

5月24日発売の週刊東洋経済が詳細に報じたように、レナウンは中国の繊維大手、山東如意科技集団の傘下入りが決定した。東証1部上場企業が初めて中国企業に買収されるという第一報は、大きな反響を呼んだ。

--資本提携が明るみになってから、社内外の反応はどうだったか。

まず報道が先行し、どうなるんだと思われたお得意先様もいらしたようだ。しかし24日の正式発表後は、「これも流れだよね、応援しているよ」とおっしゃっていただいた。

社内でも何人かがすぐに「ついていきます」と言ってくれた。多少の不安や混乱はあるかもしれないが、閉塞感がある中で、前がパーッと開けたように思っている人はいる。

日中互いにゴールは同じ “超大物”役員は関知せず

 --再建に取り組みながら業績不振が続いた。名門企業のレナウンがなぜこのような状況になったのか。

レナウンという会社は「ダーバン」「ルック」「レリアン」をつくったように、新ブランドや事業モデルなど、斬新なことにチャレンジしていた会社だった。だが、いつしか出来上がったものを守ることが中心になってしまい、顧客の変化についていけなくなったと思う。昨年売却した「アクアスキュータム」も、日本ではサブライセンスの形で事業を続けていくが、海外で多額の赤字を出していたのは確かだ。

--今回の交渉を進めたのはいつ頃からか。交渉相手には投資ファンドもあったという。山東如意を選んだのは、ファンドより事業会社のほうがいい、との判断があったのか。

交渉相手が複数いたのは事実。投資ファンドには投資ファンドのいい点があり、その考え方は非常に参考になる。しかし原価削減やアパレル製品の海外展開を考えた場合、戦略的提携が組める事業会社のほうが、パートナーとして望ましい。

実は、2009年に発表した新経営方針『RMAP』の中では、資本政策や海外展開、原価削減に着手することを明らかにしていた。それを実現するためのパートナーが、山東如意ということだ。

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