レナウン社長・北畑稔--会社も自分も追い込んだ、中国との提携で一変させる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

--4割出資で40億円調達という線に落ち着いた理由は。本当はもっと金額が欲しかったのでは。

自分たちがやりたいこと、やらなければいけないことをするためには、これだけの金額が必要だった。出資比率の4割という数字に大きな意味があるというより、結果としてその比率になった。もちろん相手も納得したうえでのことだ。

--取締役会はレナウンと山東如意が各3人、社外取締役1人という構成となる。一説では社外取締役として、プロ野球界で“超大物の元監督”の名も取りざたされたが。

われわれも山東如意も、企業価値を向上させるというゴールは同じ。議論や提案については非常に活発になるはずで、どう折り合いをつけていくかが課題だ。日本と中国との距離や言葉の問題は、テレビ会議などを多用すれば解決可能だが、意思決定のあり方は相当変わるだろう。

山東如意側がどう思っていたかわからないが、私は(社外取締役候補で挙げた)片山龍太郎氏がベストだと思ったので、こう提案した。ご指摘のような人物が、正式の会議の場で議論されたということはない。

--レナウン株は上昇しており、第2位株主となるネオラインは今後売るかもしれない。一方で山東如意との契約では、5年間は買い増しも売却も制限する条項をつけた。

ネオラインさんはずっと、非常にシンプルに、企業の価値向上を願っていた。業績が向上し、株価も上昇すればそれに越したことはない。その先は彼らの判断です。

現状では立ち位置がない 中国では4ブランドやる

山東如意について言うと、一般的に海外案件は、最悪の事態を想定して契約を締結する。(M&Aとは)情熱的な経営者と心配性な法律家が一緒になって結ぶもの。山東如意の邱亜夫(チウヤーフ)董事長は非常に長期の立場で今回の提携を考えてくださっている。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事