レナウン社長・北畑稔--会社も自分も追い込んだ、中国との提携で一変させる

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--中国市場で展開するブランドは。どちらが主導するのか。

邱亜夫董事長が百貨店売り場をくまなくリサーチし検討した結果、「シンプルライフ」(紳士・婦人)、「エンスウィート」(婦人)、「マーノ」(紳士・婦人)、「チャージ」(婦人)の四つを考えている。これからのスケジュールは、思ったよりも早く始めることになるだろう。

事業展開は一緒にやることになる。中国は国の大きさが違うし、気候も体型も違う。日本と同じタイミングで同じものを持ち込んでも成功しない。ブランド・コンセプトは提案できても、価格やサイズ展開などは共同作業になっていく。

中国は経済成長の一方で、環境やエコロジーへの配慮に非常に熱心だ。消費者は英国王室御用達のような歴史あるブランドに憧れを抱いてもいる。単なる服だけでなく、背景のストーリーが重要になっているので、「シンプルライフ」も発展していくんじゃないかな。中国でのネーミングなどを考えている最中だ。

--今回の提携はレナウンにとってラストチャンスとなる。

社長に就任して1年で、グループ企業の顔ぶれ、資本の中身もガラリと変えた。会社も自分も追い込んだ。現状維持では5年後はおろか、3年後の立ち位置もない。

(撮影:谷川真紀子、尾形文繁 =週刊東洋経済2010年6月19日号)

きたばたけ・みのる
1962年3月生まれ(48歳)。明治大学卒業後レナウン入社、レナウンホンコン董事、レナウンアメリカ社長、経営企画部長を経て2009年5月社長就任。

高橋 志津子 東洋経済 記者

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たかはし しづこ / Shizuko Takahashi

上智大学法学部国際関係法学科卒。東洋経済新報社に入社後は、会社四季報、週刊東洋経済、ムック、東洋経済オンラインなどさまざまな媒体で編集・執筆を手掛ける

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