日本人を不幸にしている「欲望の無限ループ」

元外資金融マンを救った「マインドフルネス」

元外資系金融マンで、現在はマインドフルネスのプラットフォーム、MELONの代表を務める橋本大佑氏に、スマホが手放せず、つねに欲望を刺激され続ける日本社会の問題について語ってもらった(写真:今井康一)
私たちはつい、他人と年収を比べたり、社会的なイメージで就職先を選んだりしてしまいがちだ。しかし、あなたはほんとうはどのような人生を送りたいのだろうか? ほんとうはどのような人間になりたいのだろうか?
4000万人ものSNSフォロワーを誇る作家、ポッドキャスターのジェイ・シェティは、僧侶となるべく修行を重ねた経験をもとに、自分らしく生きるためのメソッドを紹介し、世界中から熱狂的な支持を得ている。8月に日本語版が刊行されたシェティの著書『モンク思考』は、世界30カ国以上で刊行され、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー1位ともなっている。今回、マインドフルネスのプラットフォーム「MELON」の代表、橋本大佑氏に、現代人になぜマインドフルネスが必要なのか、話を聞いた。

スマホ社会とネガティビティ・バイアス

幸せに生きていれば、人々はマインドフルネスや瞑想といったものは求めません。しかし、それが求められているということは、やはり幸福度が下がってきているのではないかと僕は思います。

『モンク思考:自分に集中する技術』特設サイトはこちら(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

メンタルの疾患が増えているのは事実です。人々はスマホをずっと持ちっぱなし、見っぱなし。情報がタダになり、SNSによってスマホの世界に吸い込まれて「スマホ脳」になっています。

人間の進化は何千年、何万年もかけてきたものなのに、テクノロジーの進化はこの20年ですよね。ついていけなくなり、脳が疲れて限界に達するのも当然のことでしょう。

『モンク思考:自分に集中する技術』では、ネガティビティについて詳しく解説されていますが、そもそも進化論的に、人間はネガティブな出来事をちょっと多めに見積もることによって、生存確率を高めるというネガティビティ・バイアスを持っています。ですから、どうしてもネガティブなことを探す癖があるのです。

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