週休3日なのに年収を3倍にした男性の「時短術」 短い時間で「成果を出し続ける秘訣」とは

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「週休3日」の会社の社長が考える短い時間で成果をあげる秘訣とは(写真:JIRI/PIXTA)
2度のうつ病を患った経験から働き方を根本的に見直し、「全社員週休3日」というベンチャー企業のクロスリバーを立ち上げた越川慎司氏。最新刊『週休3日でも年収を3倍にした仕事術』では、「週休3日(週30時間労働)」で年収をマイクロソフト役員時代の3倍以上にできた秘密を開示している。本稿ではそんな越川氏が考える短い時間で成果をあげる秘訣を紹介する。

時間に追われ慢性的な睡眠不足に

私は人生で二度うつ病を発症しました。二度とも仕事が楽しくて仕方なくて、昼夜問わず働いていたことが原因でした。時間に追われて仕事をしていたら、慢性的な睡眠不足になっていたのです。うつ病発症後に仕事から離れて1日7時間以上の睡眠を続けたことで、幸運にも健康を取り戻しました。

人生100年時代と言われ、70代までは働かなくてはいけないと思ったときに、「時間に追われる働き方」から脱却しようと決めました。そして2017年に、短時間で爆発的な生産性を生み出す「週休3日のベンチャー企業」を立ち上げることにしたのです。

クライアント企業の働き方改革を支援するために、われわれクロスリバー自身が新たな働き方を実践して、その学びを伝えていこうと思いました。われわれが目の下にくまを作って客先に訪問していたら、まったく説得力がありませんから。

「働き方改革」と聞くと、単に労働時間を短くすればいいと思う人も多いでしょう。残業削減だけをやっている企業もありますが、その88%がうまくいっていません。残業削減だけをやると、会社の売り上げも社員のモチベーションも落ちます。

極端な例ではありますが、数億円規模のビジネスが決まるかもしれないプレゼン前日に、「早く帰ってください!」と強制的に仕事を終えさせるのは適切ではないでしょう。きっと職場近くのスタバや自宅で“隠れ残業”をするだけです。

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