週休3日なのに年収を3倍にした男性の「時短術」 短い時間で「成果を出し続ける秘訣」とは

拡大
縮小

短い時間で成果を出し続ける秘訣は、「時間を削る」のではなく「時間を生み出す」という感覚に変えることです。その際に無駄な作業を減らすだけで終わらせてはいけません。いまの仕事の中から時間を生み出して、未来に必要な時間に充てるのです。

ただ単に「早く帰れ!」「もう仕事を終えろ!」と言われても、残業代も出るし家に帰ってもやることがないので、たいていの人はだらだら仕事を続けます。

一方、先に自分のしたいこと(Will)があり、自分ができること(Can)を確認すれば、そのWillとCanのギャップが行動の動機づけになります。健康診断の前にダイエットしたり、資格試験の前に勉強をしたりするのは、WillとCanのギャップによる動機づけです。

「やめることを決めること」の重要性

やりたい(Will)のだけど、できない(Can‘t)と感じ、そのCan'tからCanへ変化したいと欲する気持ちが内発的動機づけ、つまり「やる気スイッチ」です。自分で決めたことであれば、強い動機づけとなり行動を起こします。先にWillがあって、Can'tを自覚すると行動を起こすのです。

こうして「自分ごと化」できれば、時短はうまくいきます。他人にやらされて時短するのではなく、自分で決めてやるからです。「自分ごと化」による内発的動機づけが無駄なことをやめる原動力になります。

これまで700社以上のクライアント企業の働き方改革に関わってきて、最も効果があった施策は何か? それはAIを導入することでもテレワークを導入することでもなく、「やめることを決めること」でした。

市場の変化に合わせて、次々と新サービスを投入し、提供エリアや提供方法も変えていき顧客を増やしていく。毎年、いや毎月何かしらの新たなタスクがふってきます。それなのに、労働時間の上限は決められている。そうなると、いままでやっていたことをやめていかないと時間が足りません。

次ページ「週1回、15分の振り返り」がもたらした劇的な変化
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT