「信頼性」「能力」「親しみやすさ」「誠実さ」「倫理観」など、多くの資質が、一瞬の「第一印象」によって、評価が決まってしまう。であるからこそ、欧米のエリートは、この「最初の瞬間」を大切にしています。
多くのエグゼクティブが「第一印象」を重視している
これまで1000人を超える日本や海外の社長・役員の家庭教師をしてきましたが、海外のエグゼクティブの人と会うと印象に残るのが「やたらと愛想がいいこと」です。
彼らは目が会った瞬間に、満面の笑みを浮かべて、「How are you?」などと近づいてきて、手を差し出してきます。たいてい「君と会えてうれしいよ~」と言ったように、大げさなぐらいに上機嫌。「ブスっ」としている人に会うことはほぼありません。
日本でも、資生堂の魚谷雅彦さん、ソフトバンクの孫正義さん、日本電産の永守重信さんなどのグローバルリーダーは実際にお会いすると、非常にチャーミングです。
一方で、残念ながら、無表情で、愛想のないエグゼクティブも少なくはありません。「男は三年片頰」なる言葉があるそうです。
「男たるものはむやみやたらに笑わず、3年に1度だけ片方の頬に笑みを浮かべる程度にとどめよ」ということらしいのですが、そもそも「男たるもの」という表現がすでに、もう今どきどうなのか、という感じですが、「笑顔=にやにやしてしまりがない」と思い込んでいる人も、まだまだいます。しかし、これは本当に「もったいない」。
エグゼクティブに限らず、第一印象にあまりこだわらない人は大勢います。かく言う私も新聞記者時代は横柄で、いやな奴でした。「記者としては『できる』風に見せるほうがいい」という勘違いで、エラそうに振る舞っていたのです。今から思うと、なんと浅はかだったことか。
やたら愛嬌を振りまく必要はありませんが、「冷たそう」「意地悪そう」「頭が悪そう」「いやな奴そう」……そんな「第一印象」は避けたいものです。
一生を決める「第一印象」。その改善法についてもこれまた星の数ほどの研究があるのですが、その中から今回は「5つだけ」紹介しましょう。
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