舞浜の「フルーツサンド店」に行列ができるワケ 「パンとエスプレッソと」の職人がレシピ考案

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フルーツサンドの波が訪れている。写真手前から期間限定の「イチゴダイフク」550円、「フツウニフルウツ」450円。2016年にオープンしたフルーツサンド専門店、フツウニフルウツの人気商品だ(筆者撮影)
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フルーツサンドが流行中だ。食事なのかスイーツなのかわからない、なんとも中途半端な食べ物。「あんぱん」に並ぶわが国の発明品だ。

しかし従来はそれほどメジャーではなく、コンビニやスーパーの棚の片隅に細々としかし確実に売場が設けられているぐらいのイメージ。しかし今、状況は大きく変わった。多くの人が突然フルーツサンドに夢中になり、サンドイッチ店やフルーツパーラーがこぞって新商品を発売するのはもちろんのこと、フルーツサンドを専門に扱う店も出始めている。

SNSで見られるフルーツサンドの「断面萌え」

背景にはやはりSNSの普及がある。白い食パンにさまざまなフルーツのビタミンカラーが映えるサンドイッチは確かに絵になる。SNSではアートのようなフルーツサンドが「断面萌え」という新しい用語を伴って紹介されている。

この現在の盛り上がりには、コロナ禍の社会状況が少なからず影響していると考えられる。店内での食事や室内の集まりがしにくいため、自然と、野外へ目が向く。ハンバーガーなどをテイクアウトして公園などで食べる人も増えている。遊びに出かけられないストレスを、ちょっとしたピクニック気分を味わうことでやり過ごしているのだ。

また、子どもといっしょに料理をしてイベント的に楽しむという家族も増えているが、フルーツサンドは作って楽しく、そう手間がかからないわりには写真映えして、達成感を感じられそうだ。

日常のすぐ近くで非日常を感じる、そんな時間の過ごし方に、中途半端な存在であるフルーツサンドがちょうどはまったのではないだろうか。

そんなフルーツサンド花盛りの今、注目されているフルーツサンド専門店がある。4月1日、千葉県浦安市にある商業施設、イクスピアリ内に新店舗をオープンした「フツウニフルウツ」だ。同店では休日ともなると、仕入れの限界である480個の商品が昼過ぎに売り切れてしまう。

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