「痛いセルフブランディング」しちゃう人の盲点 「SNSでのキャラづくり」の前にやるべき本質
「セルフブランディング」というカオスな言葉
「セルフブランディング」と聞いて、何を思い浮かべるでしょう。
Googleで「セルフブランディング」と検索しようとすると、「痛い」という組み合わせキーワードが提案されます。それだけ多くの人が検索している、ということです。出てくる記事などを読むと、セルフブランディングとは、この文脈では「SNS上のキャラづくり」を意味していることが多いようです。
「セルフブランディングのプロデューサー」を名乗る人物から、書籍の自費出版を持ちかけられたという経営者の知人がいます。書籍出版のオファー=社会的な信頼と考える人が多いので、そんな信頼感を自費出版で擬似的につくりだしましょう、という提案のようです。
いずれの用法にも共通しているのが、実態のないものを無理やりあるように見せる、という「裏技」のような考え方です。
しかし、実態のない「キャラ」や「信頼感」で成り立っているブランドなど、実際の企業や商品においては存在しません。一時的にはありうるかもしれませんが、そのようなブランドは砂上の楼閣ですぐに崩れ去ります。
ありもしないものをでっち上げるのはブランドづくりとは言えず、その意味での「セルフブランディング」は乱暴な言葉づかいだと言わざるをえません。企業でも個人でも、本当の意味でブランドになることを目指すのであれば、「実態を伴う」必要があることは言うまでもありません。
それでは名だたる企業や商品のブランドを支えている「実態」とは、いったい何なのでしょうか?
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