東大の入試問題を「初見」でもラクに解くコツ 知らないことは「似た事柄」に置き換え考えよう
かつて、バービー人形は白人女性をモデルとしたと思われるもののみが売られていました。しかし「多様性」を尊重し、すべての人の価値や特性が認められる社会を目指そうとする動きが高まるなか、今ではさまざまな体型や人種、宗教的、文化的特徴を反映したバービー人形、さらには例えば車いすや義足を導入したバービー人形のコレクションも発売されています。
「多様性」を認めていこうという動きは、人形、おもちゃの世界にまで広がっているのです。
かつてのバスの出入り口は階段状でした。また、車いすスペースやフリースペースどころか優先席すらない時代もありました。
しかし、世の中には小さな子どもやお年寄り、障がいのある人などさまざまな人がいます。その「多様性」に応じた設備を準備しようという思想のもと、今のバスは設計されているのです。
アメリカの連邦や地方の選挙で性的少数者「LGBTQ」の当選者が増えています。
アメリカの18歳以上の5.6%もが自らを「LGBT」と認識しているという調査があります。議会の審議にこの性的少数者の声が反映され、それにより議会の判断も変化していく、という循環が生まれれば、性的な「多様性」に理解ある社会に少しずつ近づくことになっていくのです。
「多様性」も1つの思考の道具
以上のように「より妥当な解決」のために「多様性」は場広く使える思考の道具です。
私はβ(ベータ)国語教室という中小企業の経営者でもありますが、つねに受講生の「多様性」に合わせた授業が行われるようにと考えてきました。
例えばカリキュラムは固定しておらず、志望校の出題傾向と本人の特徴をふまえて指導内容を決めています。その方針のおかげもあり、コロナ禍でも経営は順調であり、「多様性」という視点の有効性を強く実感しています。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら