東大の入試問題を「初見」でもラクに解くコツ 知らないことは「似た事柄」に置き換え考えよう
入試改革が進み、「読解力」「思考力」「表現力」といった力が必須となっている昨今、教科書に載っている基本的な知識を使い、考えることを要求する問題も出題される傾向にあります。
こんなとき、「見たことがない問題だから解けない」「どこから手をつけていいかわからない」となる子も多いかもしれませんが、人気の国語教室を運営する善方威氏によると、「初見」の問題でも知っている知識をうまく“スライド”させて考えることで解けるケースがほとんどだといいます。「未知の問題」をどう解くか? そのコツを紹介します。
※本稿は『全試験対応! わかる・書ける・受かる 超思考力』より一部抜粋・編集したものです
学校で習った知識だけでは対応できない
2020年度から小学校で始まった新しい「学習指導要領」では、これまでの知識や技能に加えて、「思考力・判断力・表現力」や「学びに向かう力・人間性」を育てることが大きな柱として示されました。
また、2021年1月に実施された「大学入学共通テスト」では、思考力を問う問題が一定数出題されました。しかし、このような思考力を重視する傾向は、すでに東京大学の入試問題などではおなじみです。
具体的に解説するために、実際の入試問題を一緒に見てみましょう。
以下、東京大学の日本史で出題された入試問題を要約してお示しします。
<問題>
松前藩は、江戸時代にアイヌとの交易権を幕府に認められていた。それはなぜか。
松前藩は、江戸時代にアイヌとの交易権を幕府に認められていた。それはなぜか。
(東京大学 日本史 平成16年 類題)
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