あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第5回)--いったん再就職はしたものの…
50%の支給率は、総日数の3分の2以上を残して再就職した場合、40%の支給率は3分の1以上を残して再就職した場合です。支給残日数の要件も緩和され、「かつ45日以上」が削除されたため、自己都合退社で給付日数が少ない人たちも、もらえるチャンスが高くなりました。
「就業促進給付」はほかにも、「就業手当」と「常用就職支度手当」があります。法律条文の順番で、頭文字をとって「就」「再」「常」と覚えましょう。「再就職手当」が1年を超えて勤務することが確実な、安定した職に就いたときに支給されるのに対して、「就業手当」は、「再就職手当」の支給対象とならない、常用雇用等以外の場合に適用されます。たとえ安定した職業ではなくても、職に就くことを促進させる意味合いがあります。そして「常用就職支度手当」は身体障害者など就職困難者が対象です。
どうしても暗記しなければならない、関連する名称は、このように頭文字を並べて覚えると、頭に残ります。雇用保険法の中では、求職者給付は「一」「高」「短」「日」の4種類、一般被保険者の手当は「基」「技」「寄」「傷」の4種類というような感じです。
次回は、突然ウチに転がり込んできた、愉快な居候のお話です。
【毎月第2・第4火曜日に掲載予定】
翠 洋(みす・ひろし)
1958年愛知県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業後、ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)入社。番組制作、報道、出版事業などを経て45歳で退職。延べ1年半の失業期間の後、NHK「地球ラジオ」の専属ディレクターとして3年勤務。その間、ファイナンシャル・プランナー(AFP)に登録。2007年4度目の挑戦で「行政書士」合格後、行政書士法人で外国人の日本在留ビザ申請代行業務に従事。「社会保険労務士」には、2008年4度目の挑戦で合格。現在は、職業訓練講師として「人事労務基礎科」「基礎演習科」などを教えている。趣味はアルトサックス演奏、温泉巡り。「語学オタク」。
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