日本人が苦手な「自己紹介」、心を掴む簡単3秘訣 「所属、肩書から始めるはNG」あなたは大丈夫?

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2つめは、「相手に興味を持ってもらえる『自分見出し』を作る」ことです。

説明の基本は「『幹』→『枝』→『葉』」の順番を守る

【秘訣2】「私は何者か」を一言で表す「自分見出し」を作る

自己紹介に欠かせないのは、「私は〇〇です」の〇〇に当たる部分、つまり一言で「私は何者か」を簡潔に説明する言葉です。

ここでのポイントは、説明の基本は「『幹』→『枝』→『葉』」という順番を守ること

ありがちなのは、前記の「自己紹介あるある」の①②のように、経歴や趣味など具体的で詳しい「枝葉の部分」から始めてしまうことです。

言いたいことの最も「幹」となるもの、「自分は何者なのか」という結論を最初に言い切ってから、「細かい枝葉」の具体例に持っていくほうが、聞き手には圧倒的にわかりやすいのです。

新聞や雑誌では、見出しを見て、中身を読み出しますよね。いかに魅力的で相手に興味を持ってもらえる「自分見出し」を打ち出せるかが自己PRの肝といってもいいでしょう。できれば、味気ない紹介ではなく、「インパクト」と「具体性」のある言葉にしていきましょう。

「自分見出し」の例
【✕】「マーケティングの専門家です」
     ↓
【◯】「バズるソーシャルメディアコンテンツの専門家です」

私の場合はまさに新刊『世界最高の話し方』のサブタイトルにあるように「1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた『伝説の家庭教師』です」ということになるでしょうか。

もしくは「エグゼクティブのパーソナルブランディングを手掛ける『プロデューサー』のような仕事もしています。『アイドルなら秋元康、社長なら岡本純子』と覚えてください」といった印象の残し方もありえます。

もちろん、そんな遊び心が許されない場面もあるかもしれませんが、何の印象も残せなくては意味がありません

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