歴史を継承、日本橋ダイヤビルの快挙

新しいビルと古いビルを共存させる最新技術

地上18階建て、高差90メートルの日本橋ダイヤビルディング

「あれ、意外と小さいな」と思ってしまった。日本郵便の発祥の地である日本橋郵便局と、隅田川の支流である日本橋川に挟まれた、建設中の日本橋ダイヤビルディングを見上げた感想だ。地上18階建て、高さ90メートルが小さく見えるのは、このところメガストラクチャ(巨大建造物)ばかりを見てきたせいだろう。

ボクがこのビルの建設現場に興味を持ったのは、規模ではなく、歴史に理由がある。長い間ここに建っていた江戸橋倉庫ビルは昭和5年に建てられた、80年以上前のものである。その一部を残して建替えているのが、この日本橋ダイヤビルディングなのだ。

古いビルに新しいビルが載っているのではない

こちらが竣工当時の様子

どこが残された一部なのかは、外から見てもすぐわかる。地上5階までの、石造りでいかにもクラシカルなデザインの部分だ。船をモチーフにデザインされたと聞いている。工事が始まる前、屋上には、船橋のようなちょっと変わった形の物見櫓のような塔が、三菱マークと「トランクルーム」の文字が描かれた看板と並んでいた。

その上に、新しいビルが13階分載っかるのだろう。そんな風に思っていたのだが、それは大いなる勘違いだった。

建築主である三菱倉庫の方の案内で、まずは6階の建設事務所まで階段で上がる。これが非常にきつい。一段上るごとに脚が重くなり、口数が少なくなる。やっとのことでたどり着いた場所で、ボクは誤解に気付かされた。

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