季節は11月中頃。筆者のTwitterのタイムラインが、突然「稲作」の話題で持ちきりとなった。季節外れなテーマがなぜ盛り上がるのかと思ったら、「本格的な稲作を体験できるゲーム」が発売されたのだという。
あまりに「稲作、稲作」と騒がれていたので、最初はこのゲームを「新作の農業シミュレーションゲームか」と勘違いしていたくらいだ。
話題が話題を呼び、発売2週間でインディーズゲームとしては異例の世界累計出荷本数50万本を突破。そんなゲームが、今回紹介する『天穂(てんすい)のサクナヒメ(以下、サクナヒメ)』だ。
敵は鬼、稲を育てて強くなれ!
ジャンルは和風アクションRPG。公式サイトには「米は力だ!」「稲を育てて強くなる」など珍奇な惹句が踊る。
ゲームの舞台は、鬼が支配するヒノエ島。主人公である豊穣神サクナヒメは何の苦労もせず要職につき、ぐうたら三昧。ところが、ある日、神々の暮らす都に人間の侵入を許してしまい、主神への献上物である米の備蓄を台無しにしてしまう。
この失態で彼女は、主神に都からの追放を命じられたうえ、侵入してきた人間たちとともに、鬼が支配する島「ヒノエ島」になぜ鬼が現れるのかを調査せよと命じられる。食料の確保もままならないなか、サクナヒメは生きるために仕方なく、島の調査がてら鬼狩りと稲作を始めるのであった。
ゲームは「アクションパート」と「稲作パート」に分かれる。
アクションパートでは各ステージに目標が設定されており、ステージを踏破したり、特定の敵を特定の条件で倒したりと、さまざまな条件を達成することで探索度がアップ。探索度が一定値に達すると、新しいステージが開放される。
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