今回紹介する『ファイナルファンタジー7 リメイク(以下、FF7R)』は、その名のとおり1997年に発売されたプレイステーション用RPG『ファイナルファンタジー7』のリメイク作である。
同作はほかのリメイク作とは比べものにならないほど、当時のFF7をそのまま丁寧にPS4向けにアップデートした作品だ。FF7Rを語るためには、まずFF7について語る必要があるだろう。
『FF7』はどんな作品だったか
FF7は1997年1月にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたPSのゲーム作品。FFシリーズは当時からすでに「ドラゴンクエストシリーズに並ぶ、家庭用RPGのビッグタイトル」という評価を誇っていた。そんな人気シリーズ最新作が2Dをやめ、初の3Dポリゴン作品として世に出ることにゲームファンたちは色めき立った。
FF7が発売した当時、「次世代機」といわれたプレイステーションやセガサターンは発売から2年が経っていた。しかし、スーパーファミコンやPCエンジンなど、成熟したドット絵の表現に慣れていたゲームファンたちは、世に出たばかりのポリゴン表現に対し、どうしてもガタガタした三角形感が拭えず、違和感や不満を抱え続けていた。
それでもポリゴンがゲームの世界を大きく変えていた事実は否定できなかったし、表現技術の向上による新しいゲーム体験を多くのゲームファンは渇望していた。
そうしたゲームファンの要求を、高い技術力と工夫で実現し、2Dドットの時代から3Dポリゴンの時代への完全移行を強く印象づけたのがFF7だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら